優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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秋彼岸
傷が癒えたので入浴許可も出ました。足の傷の上には最新のガーゼ付きの透明な絆創膏を貼っていただいています。右手の上腕にステロイドパルス点滴用のルートがとってあるため、そこを保護し水にぬれないようにしなければいけません。

入浴する直前にお知らせくださいとの看護師の言葉だったので、どのような最新式の防水絆創膏が登場するのだろうと期待して待っていたら、プラスチックの袋を点滴ルートの上からぐるぐると巻き、端を防水テープで止めるというアナログなもので笑ってしまいました。

今日は新館のお風呂で、窓のブラインドの隙間から街の灯が見えます。病院の風呂場らしく介助用の椅子がいくつか並んでいます。小さな浴槽ですが、ひとりで入るにはこれで十分です。入浴するとさっぱりし、身体が温まってよく眠れます。
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秋彼岸
入院生活も2週間を超え、かなり慣れてきました。人間は何にでも順応するそうです。だからこそ生きていけるのでしょう。

病棟の6人部屋で過ごしているといろいろな入退院があります。真ん中のふたつのベッドは眼科の白内障手術患者用で後期高齢者ばかりです。両端の四つは脳神経内科用で、今週ひとり退院されました。主治医との会話では病名ははっきりしていない印象です。

昨日、座っておられず話をするのもやっとという80代の方が入院してこられました。何度も入院されているようです。腎臓機能が落ちていて緊急の血液検査。飲み込みにくいとの訴えがあり食事はできずオムツとなり、心電図をつけて大変そうです。
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秋彼岸
脳と頚髄のMRIの結果、MSのようだと言われて驚きはしましたが、納得できるものでした。もともとCIDPという診断に疑問を持ってここを受診したのです。いずれにせよ何らかの神経難病だとは思っていたからです。

これでMSだと確定診断が出ればそれはいいことです。同じ脳神経内科で入院している人の中には病名がはっきりしない人が結構あります。ベッドを訪れる医師と患者たちとのやりとりからそれが感じられます。「はっきりしない」というのはつらいことです。

昨日の夕食はお好み焼きでした。大阪らしい、かもしれません。ここは定期的にセレクトメニューがあるようで、患者がAかBかのメニューを選べます。お好み焼きは私が選んだものでした。焼きたてではありませんが、美味しくいただきました。
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秋彼岸
今日は彼岸の入りです。昨日までで検査が一段落し、ここまでの結果とこれからの治療方針の説明を主治医チームから受けました。驚いたことにCIDPとは異なる病気が見つかりました。多発性硬化症(MS)です。

頚髄MRIをおこなったときに疑わしい病巣が写り、脳のMRIにも小さな病巣が数個写りました。ただ私の現在の症状と、このMRIの病巣とは関連性があまり無いようです。頚髄に病巣があれば上肢に症状が出ます。私の場合は足首から先、特に足先なのです。

その点に不思議さは残るものの、MRIにMSの病巣が写っているため、ステロイドの点滴をすることになりました。これによって何らかの変化が出るかどうかです。
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秋彼岸
義兄のお墓は石塔を建てる形では作っておらず、菩提寺の納骨堂にお骨を納めています。納骨堂でも読経をしていただいた後、「川飛 四季のぬくみ こころ庵」でお昼にしました。前菜、お刺身、茶碗蒸し、海老掻き揚げが載ったお茶漬けが出て、美味しかったです。お茶漬けが糖質制限的には要注意ですが、こういう日は目をつぶります。
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秋彼岸
三連休の中日、姉一家が菩提寺で義兄の供養をしていただくというので一緒に参拝してきました。ここの若い住職のお経は素晴らしく、これまでこれほど見事なお経を聴いたことがありません。響き渡る黄金のテノール、卓越したボーカリストです。これを聴くためだけでもお参りする価値があると感じます。
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秋彼岸
歌詞入りの音楽でよく聴いたのはZARDでした。これもYouTubeで出会いました。坂井泉水の声は岩崎宏美とは性質が違いますが、大変魅力のある声です。初期の岩崎宏美の声は、その伸びと張りで、突き抜ける爽快感に満ちています。坂井泉水の声はもっと柔らかで、ほのかに哀愁があります。

ZARDとしてのデビュー時、坂井泉水はすでに22歳でしたから完全に大人の声になっています。彼女が16〜18歳ごろならどんな声で歌ったのだろうかと想像し、坂井泉水の「時分の花」を聴いてみたかった気がします。

また、彼女が早くに亡くなったのはとても残念です。もし存命ならオリジナル曲だけでなく、カバー曲でも楽しませてくれたでしょう。『異邦人』のカバーは見事でしたから。
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