優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:紅葉

十一月
晴れた早朝の気温が10℃を下回るようになってきました。それでも日中は少し厚めのシャツ一枚で過ごせます。近所のソメイヨシノはかなり落葉しましたが、紅葉はまだこれからの姫路周辺です。十二月に入るくらいまで山々の彩は続きます。
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紅葉
須磨寺の正式名称は上野山福祥寺です。しかし、もっぱら通称で知られており源平ゆかりの寺として古くから文人墨客が多く訪れています。芭蕉も「須磨寺や吹かぬ笛聞く木下闇」との句を残しています。

境内は桜紅葉が始まっており、その下でティータイムにしました。近くに六地蔵があり、Vサインをしたり万歳したりとそれぞれユニークな表情です。歴史ある古刹ながら、こうした遊び心を感じるものもあちこちにあります。
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紅葉
日曜日、ハイキング仲間と東垂水駅から須磨寺駅まで歩いてきました。山陽電車の三宮・姫路1dayチケットを使えば、一日1,560円で山陽網干から神戸三宮区間が乗り放題です。須磨あたりまでの往復なら通常きっぷよりおトクです。

東垂水駅を出るとすぐ前に平磯芝生広場があります。起伏のある地形になっていて、そこから西側を向くと明石海峡大橋の主塔が間近に見えます。
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紅葉
「カンパーナ六花亭」では、ふらの餅も食べました。塩味の効いた富良野産赤えんどう入りのお餅でこし餡を包んだものです。注文すると軽く炙っていただけます。持って出ることができるかと尋ねると、すぐに硬くなるので、炙りたてを食べるのが一番おいしいとのこと。ほのかな塩味が甘味をひきたてて絶品です。

カンパーナとは、イタリア語で鐘を意味します。一日9回、葡萄畑の中の鐘楼の鐘が鳴るそうです。ワイナリーもあるようで、カンパーナワインが販売されていました。
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紅葉
北海道では市街地を外れると車の通行ががっくり減ります。道幅は広くゆったりと走れます。姫路近隣の狭い道路を走っている身からすると別世界のドライブでした。十勝岳からくだってくる道路の両側は赤や黄色に色づいた木々があちこちで見られ、途中車を停めて紅葉を楽しみました。
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紅葉
十勝岳望岳台からは道道966号、さらに291号を経て富良野市街へ向かいました。十勝岳は日本にある111の活火山のうちのひとつです。関西に住んでいると、身近に活火山というのが無いので、こんなにあるのかと驚きます。活火山は災害をもたらしますが、温泉や美しい景観の恵みを与えてくれる存在でもあります。
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紅葉
最終日は新千歳空港から神戸空港へ向かう18時代の便に乗ることになっていました。朝8時過ぎに宿を出て十勝岳中腹の望岳台へ向かいました。十勝岳の姿を近くから眺められ、美瑛の町を遠望できます。

残念ながら十勝岳の山頂部分には雲がかかっていました。それでも中腹の紅葉を眺められました。数日前に十勝岳では初冠雪があったと聞いています。望岳台の前には駐車場があり、ここを拠点に登山する人も多いようです。
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紅葉
「白金青い池」は天然の池ではなく、十勝岳の噴火に伴う泥流を防ぐための防災工事で作られた堰堤に水が溜まったものです。青い色は白金温泉の成分と美瑛川の成分が混じりあい、そこに光が当たって波長の短い青色が反射されることで生まれているといわれます。

景観を壊すという印象が強い防災工事で偶然こんな絶景観光スポットができるとは、不思議な話です。池に沿う遊歩道を歩けば池の中の立ち枯れの白樺や周囲の紅葉が水に映る様子を楽しめます。季節や天候によって水の色は変化し、冬は雪に覆われます。
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紅葉
10日の宿泊先は「星野リゾート トマム ザ・タワー」でした。帯広から道東自動車道に乗りトマムICを降りると、山の間にそびえ立つ二本の塔が見えてきます。大規模なリゾート施設で、宿泊客と従業員をあわせると小さな村くらいになるのではと思える規模の場所です。
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九月尽
九月の最終日、姫路は快晴です。近所を散歩してきました。もう昼間に歩いても暑くてたまらないという気温ではありません。湿気も少ないですし、屋外で過ごすには絶好のシーズンの到来です。ソメイヨシノはぽつぽつと紅葉し、紅葉したものから順に散っています。
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