優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:美瑛町

紅葉
北海道では市街地を外れると車の通行ががっくり減ります。道幅は広くゆったりと走れます。姫路近隣の狭い道路を走っている身からすると別世界のドライブでした。十勝岳からくだってくる道路の両側は赤や黄色に色づいた木々があちこちで見られ、途中車を停めて紅葉を楽しみました。
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紅葉
十勝岳望岳台からは道道966号、さらに291号を経て富良野市街へ向かいました。十勝岳は日本にある111の活火山のうちのひとつです。関西に住んでいると、身近に活火山というのが無いので、こんなにあるのかと驚きます。活火山は災害をもたらしますが、温泉や美しい景観の恵みを与えてくれる存在でもあります。
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紅葉
最終日は新千歳空港から神戸空港へ向かう18時代の便に乗ることになっていました。朝8時過ぎに宿を出て十勝岳中腹の望岳台へ向かいました。十勝岳の姿を近くから眺められ、美瑛の町を遠望できます。

残念ながら十勝岳の山頂部分には雲がかかっていました。それでも中腹の紅葉を眺められました。数日前に十勝岳では初冠雪があったと聞いています。望岳台の前には駐車場があり、ここを拠点に登山する人も多いようです。
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秋の朝
「森の旅亭びえい」は17室しかありません。前泊が千室ほどある「星野リゾートトマム」でしたので対照的でした。どちらもそれぞれの良さがあります。初日に宿泊したのは帯広の「北海道ホテル」でした。ここも魅力のある宿で人気があるのがわかりました。

「森の旅亭びえい」の廊下には白樺の板が張られています。白樺で家具を作る職人の作品が各所に使われており、コロナ対策の消毒液ポンプまで白樺の生木を活かしたものだったので驚きました。
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北海道の最後の夜は白金温泉の「森の旅亭びえい」に泊まりました。こじんまりとした宿で、落ち着いた雰囲気でした。白金温泉は十勝岳の北西斜面に位置し、宿は斜面の地形を利用した和風数寄屋造りです。

夕食には地元産の魚、肉、野菜が使用され、どれも「美味しい」としか言えない素晴らしいものばかり。大浴場は小さめでしたが、部屋に露天風呂がある部屋もあるらしく、大浴場で他の宿泊客に出会うことはありませんでした。
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紅葉
「白金青い池」は天然の池ではなく、十勝岳の噴火に伴う泥流を防ぐための防災工事で作られた堰堤に水が溜まったものです。青い色は白金温泉の成分と美瑛川の成分が混じりあい、そこに光が当たって波長の短い青色が反射されることで生まれているといわれます。

景観を壊すという印象が強い防災工事で偶然こんな絶景観光スポットができるとは、不思議な話です。池に沿う遊歩道を歩けば池の中の立ち枯れの白樺や周囲の紅葉が水に映る様子を楽しめます。季節や天候によって水の色は変化し、冬は雪に覆われます。
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十月
「セブンスターの木」のすぐ近くには白樺の並木があります。この情景も絵葉書かポスターか何かで見た記憶があります。雪の風景だったかもしれません。

日本は陸地としての面積は巨大ではありませんが、中緯度に南北に長く広がる国土を持つため風景は多彩です。亜寒帯の北海道から亜熱帯の沖縄まで、海も山も大都会も島嶼もあります。まだまだ訪ねたいところはたくさんあるなあと行けば行くほど感じます。
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晩秋
美瑛町には観光ポスターに使われて有名になった場所がいくつかあります。この柏の木もそのひとつで、昭和51年(1976)に「セブンスター」の観光たばこのパッケージに採用されたことから「セブンスターの木」と呼ばれています。

これ以外にも「ケンとメリーの木」というものもあります。スカイラインのCMに使われたポプラの木です。丘と一本の木という日本の他の場所ではなかなか見られない景色が美瑛町ならではといえます。
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秋深し
ダリアは夏の花ですが、「四季彩の丘」ではまだたくさんきれいに咲いていました。品種によってはかなり低温になるまで咲くのかもしれません。雪が来るまでこの姿のまま咲き続けるのでしょうか。
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次に美瑛町の「四季彩の丘」へ行きました。美瑛は丘の町です。ゆるやかに起伏する丘が続き、そこにさまざまな作物や花が植えられ、それが大地をパッチワークのように彩っています。地形と人の営みが協同して作り出す独特の風景です。
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