優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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初夏
別府は源泉数、湧出量ともに日本一の温泉地です。花べっぷは温泉宿には珍しく男女の浴場が固定していて、女湯は乙姫といい、内湯、外湯、ミストサウナがあります。

夜に外湯で出会ったのは明石の方でした。前日はもっと大きな宿に宿泊されて外国人観光客が多かったそうです。ここはこじんまりして落ち着ける、と喜んでおられました。
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夏野菜
強肴には、豊後牛ヒレ肉のローストが出ました。そこに独活、ブロッコリー、トマト、キャベツ、じゃがいも、ひげニンニク、ドルチェパプリカ、サラダバジル、塩ふき椎茸が添えられ、山葵、なずなの塩がついてきました。

肉は柔らかくジューシーで山葵と塩双方の味付けを楽しみました。献立を見ると、食材はすべて大分産や九州産で、信頼できる生産者から品質のよいものを仕入れておられるのがわかりました。
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はつ夏
魚料理は大分県産鯛のポワレ・ベシャメルソース。海を思わせる青いお皿に塩をさっと流し、レッドツリーマスタード、ツリーマスタード、マッシュポテト、メークインチップ、ズッキーニ、ステーキ椎茸、温泉パプリカが添えられています。彩の美しさも味わいます。
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鮎並
蓋物は旬野菜とアイナメの味噌仕立て。金色の蓋を開けると竹の子、新牛蒡、新玉葱、スナップエンドウとアイナメにとろりとした味噌がかかっています。

アイナメは日本沿岸の岩礁部に生息するカサゴ目アイナメ科の魚。一年中美味しいですが、旬は産卵前で脂がのった夏です。白身魚ながら脂が多く美味しい魚です。
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夏料理
お造りは蓋に椿が描かれた陶器の箱型の入れ物に盛り付けられて出てきました。お造りがこういう容器に入って出てくるのは珍しい。大分県産の鰤、ヨコヅーナと名づけられた豊後まぐろ、カボス鮃です。
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順才
前菜は湯布院サーモンカクテルブルニ、豊後鶏の松風、鮪ハムの手まり寿司、こごみの白和えソース、順才とすだちジュレでした。どれも珍しく味よく、丁寧に味わって食べました。お皿や盛り付けの美しさも楽しみながらいただきます。
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そら豆
夕食の食前酒としてかぼす入りの梅酒が出ました。先付は「桜の香り新緑豆腐」でした。そら豆が小さな豆腐の材料になっているのでしょう。そこにミニトマト、ぶりのカラスミ、クリームチーズ、あさり、ランプフィッシュがついています。

湯呑にデザインされた椿が木彫りの箸置きにも使われていました。スプーンの形も面白いものでした。
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花べっぷの玄関ホールの向かいには小さな庭がありました。正面中央に錦鯉がいる小さな池、その周りに石灯籠が配置され、白砂に砂紋が描かれています。駅から歩いて数分の距離の街なかの宿ですが、庭があると広やかな雰囲気が生まれます。
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緑さす
14日は別府駅から歩いて数分のところにある「花べっぷ」に宿泊しました。こじんまりとした落ち着ける宿です。別府には「別府」と名づけられた椿があるそうです。それにちなみ全館が竹と椿のインテリアで統一されています。

床はすべて畳でスリッパを履く必要がなくありがたかったです。玄関ホールのしきり壁は「やたら編」という手法で編まれています。部屋にもこの編み方の竹のすだれがありました。
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