優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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若楓
イロハモミジの若葉の間に点々と赤いものが見えます。翼果と呼ばれる種子です。親の木から少しでも遠くへ飛ぶように進化の過程でこうした形ができあがりました。イロハモミジは高木になりますから、落下高度も高く風の影響を期待できます。

カエデ類の花は小さく目立ちません。むしろこの翼果の方が大きく、花のように見えます。日本のカエデ類は紅葉の美しさが人に愛され、今では人の手で増える方が多く、さまざまな品種が生まれています。
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若楓
山門を入ると両側にイロハモミジの若葉が展開していました。楓若葉の瑞々しい美しさ、それを堪能しつつ奥へと歩いていきました。

満願寺は鎌倉時代の正中2年(1325)に後醍醐天皇の勅願寺となり、室町時代に入ってからは、源氏一門である足利将軍家の祈願所となり最盛期には四十九の子院がありました。しかし、戦国の兵火を受けて衰微しました。

江戸時代に入って再び二十以上の子院を有する隆盛を取り戻したものの、次第に衰えて明治維新を迎えるころには現在本坊となる円覚院のみが残りました。
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若楓
初夏のカエデ若葉は秋の紅葉に勝るとも劣らない美しさがあります。春の終わり、小さな葉の芽が出てやがてカエデの形に広がって行きます。初夏の風物はすべて瑞々しいものです。中でもカエデ若葉の色はそれを強く感じさせます。
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若楓
弁天崎源泉公園から通りを少し行くと和倉温泉総湯があります。老舗旅館のような立派な暖簾がかかっている日帰り入浴施設です。前庭の端に足湯があり、ご近所の方が足を浸けておられました。ゴールデンウィーク中はにぎやかだったでしょうが、今は静かです。
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若楓
Amazonで靴を買いました。メレルのジャングルモックです。私は外反母趾で専用のソールを普段使っています。紐靴の方がよりフィットするため、キーンのJASPERを愛用しています。この靴は爪先近くまで紐で締められるようになっており、しっかり足をホールドしてくれます。IMG_2596
ただ、ひとつ難点があります。着脱に時間がかかるため、たびたび脱いだり履いたりしなければならない場面では不都合だということです。そういうときはスリッポンタイプがいいです。そこで、以前履いていたジャングルモックをひとつ持っておくことにしました。久しぶりのジャングルモックでしたが、履き心地のよさは変わっていません。IMG_2567


若楓
若葉の季節です。数多ある若葉の中でもイロハモミジやヤマモミジなどのカエデ類の若葉の美しさは格別です。『万葉集』の時代から若楓の美称で歌われてきました。IMG_2571
増位山随願寺の境内にもあちこちにカエデがあります。光があたると、独特の葉の形から複雑な光と影が生まれます。紅葉に勝るとも劣らない美しさ、みずみずしいこの季節ならではの美です。IMG_2572


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