優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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大宰府天満宮は令和5年5月から約3年をかけて重要文化財の本殿の大修理を行います。そのための仮殿を本殿前に建設します。参拝したときは、仮殿建設中でそれを覆うボードの前で参拝するしかありませんでしたが、横に回って本殿を拝見することはできました。
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麗か
クスノキは本州中南部から四国、九州、沖縄にかけて分布しています。大宰府天満宮境内には見事なクスノキの巨樹がたくさんありました。常緑広葉樹なので、今頃の時期に新芽が出て古い葉と入れ替わります。

巨樹が並ぶ下に落葉を掃き集めてピラミッド型にしたものがありました。2010年にスタートした「くすかき」というアートプロジェクトです。大宰府天満宮に新しい行事として加えられていくのかもしれません。
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春深し
大宰府天満宮は北野天満宮と並ぶ全国の天満宮の双璧です。北野天満宮は道真の生まれた所であり、大宰府天満宮は亡くなった所です。江戸時代以前は神仏習合の時代で神社とお寺が同じ場所で信仰されていることが珍しくありませんでした。

大宰府でも、神社が学問の神様として道真を祀り、寺院が道真の菩提を弔っていました。明治に入って、神社かお寺かの選択を迫られ、太宰府天満宮は神社になりました。そのため各所に寺院時代の名残が見られます。

境内には有名な飛梅伝説のもととなった飛梅があります。道真は梅を好み京都を後にするとき庭の梅に「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」と呼びかける歌を詠みました。梅は一夜にして大宰府に飛んだといわれています。
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うららか
嬉野温泉駅発9時40分の特急みどり14号(リレーかもめ)でJR二日市駅まで行きました。みどり14号はかもめと同じホームで接続しています。これには驚きました。東海道・山陽新幹線では在来線はすべて別ホームになっているからです。

みどり14号の車内にはアジア各地からやってきたと思われる観光客が多く、前の席にはタイ人が乗っていました。アジアの経済力の上昇を感じます。

12日の観光は大宰府天満宮からです。JR二日市駅から西鉄二日市駅まで歩き、西鉄太宰府駅で降りました。昌承4年(901)菅原道真は左遷されてこの地に赴き、延喜3年(903)ここで失意のうちに亡くなっています。
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