優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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妙見山を下りたあと、能勢温泉へ行きました。登山の後の温泉はいつものコースです。その後、篠山市の「丹波篠山囲炉裏料理いわや」で牡丹鍋を食べました。

いわやの近くまで来ると街灯がほとんどありません。HPの写真を見ると、こういうつくりなのか、とあらためて思いますが、いつも冬の夕食時のため、ほぼ真っ暗でイメージがわきませんでした。

それぞれのグループがひとつの囲炉裏を囲み牡丹鍋を食べられるようになっています。床暖房されているためお尻は暖かです。囲炉裏におかれた炭は菊炭でした。IMG_0861

冬陽
登山道の途中で炭焼窯跡らしいものに会いました。大阪府と兵庫県の府県境付近を流れる猪名川の上流部である能勢一帯は、上質な炭の生産地として知られています。

台場クヌギを利用して作られたその炭は、断面が菊の花に似ていることから菊炭と呼ばれます。生産地の名前をとって、池田炭あるいは一庫炭とも呼ばれてきました。IMG_0837
火持ちがよく、火力が強く、燃え尽きた後も形が崩れず、真っ白な灰が残ります。現在も茶の湯では欠かせない炭として用いられており、それだけでも室町時代に遡る歴史があります。IMG_0861

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