優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:藤原宮跡

冬枯
藤原宮跡はだだっ広く、宮跡を示すものといえば、門の跡に立つオレンジ色の太い列柱だけです。大極殿閤門跡まで行ってみました。大極殿と朝堂院を区切る門で、正面約30m、側面約15mと推定されています。

1300年前は豪華な建物が並んでいたのでしょうが、今は枯野です。一画に野球場があり、少年たちの声が響いていました。IMG_0798

枯れ
人家が途切れると、広々とした藤原宮跡に出ました。藤原宮は藤原京の中心部にあり、現在で言えば皇居と官庁街をあわせた役割を持っていました。

約900m四方で、まわりを大垣と濠で囲み、それぞれ三つずつ門があり、内部には天皇の住む内裏、政治や儀式をおこなう大極殿と朝堂院、役所の建物が建ち並んでいました。

宮を囲む藤原京は碁盤目の区画を持ち、5.3km四方で、皇族、貴族の邸宅、寺院があり、市も設けられていました。耳成山が北に、畝傍山が西に、天香久山が東に位置する景勝の地で、『万葉集』にも数多く詠われています。IMG_0796

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