優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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野分
プロテインやサプリメントを「不自然だ」という声に対して、『すべての不調は自分で治せる』では、これらは人類の英知の結晶であり、利用すべきとしています。プロテインが一般に普及し始めたのは21世紀に入ってからで、サプリメントにしても同じようなものです。

人間は英知を結集して不可能を可能に変えてきました。不自然というなら、飛行機もコンピュータも不自然なものですが、それらのない世界など考えられません。プロテインやサプリメントを利用して自らの健康を自らで作り出していく時期にきているのだと思います。

現代医学は感染症対策や外科手術には成果を上げました。しかし、長生きできるようになった人類は生活習慣病、自己免疫疾患、慢性炎症などに悩まされ、現代医学はこれらに対して決め手となる治療法を持っていません。
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秋陽
高たんぱく、糖質制限、メガビタミン・ミネラルという食生活をし始めると、今までの「健康にいい食事」というのは何だったんだろうか、と思うようになりました。『すべての不調は自分で治せる』ではこのように述べられています。

---あなたを悩ます体調不良や慢性疾患の原因は、このようないわゆるバランスの良い食事を長年つづけたことにあります。あなたや多くの日本人が、このようなバランスの良い食事をつづけた結果、「糖質過多+タンパク不足」に陥っているのです。(15p)

プロテインを一日24g×3回、卵を5個、肉か魚を200g、それに加えて脂肪を摂取し、ビタミン・ミネラルのサプリメントを大量に摂れば、野菜は付け合わせ程度で十分です。これだけタンパク質を摂れば、米や麦を食べなくても空腹感に悩まされることはありません。
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夕月
高血糖への対応機能が十分でない身体へ絶え間なく高濃度の糖質が入り続けた結果、いまや国民病といわれるほど増加しているのが糖尿病です。糖尿病が真に恐ろしいのは全身の血管や神経を侵し他の生活習慣病や認知症の危険性も増やすことです。

糖質制限による糖尿病の食事療法を始めたのは京都の高雄病院です。そこの理事長である江部康二Dr.の『糖質制限大百科』で糖質制限の基本を学びました。江部Dr.はご自身の糖尿病を糖質制限で克服されています。

清涼飲料、菓子はもちろん、イモ類、かぼちゃ、果物も糖質が多く、意外なところでは根菜類も糖質が多いです。ただ、私は糖尿病患者ではありませんから、野菜に関してはそれほど気にしなくていいだろうと考えました。
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爽やか
そもそも白米やパンを「主食」と思い込んでいる考えを変える必要があります。それらを食べるのは、人類にとってむしろ不自然です。稲や麦といった穀物栽培が始まったのは1万年ほど前、日本にも稲作が伝来しました。

人類の誕生は約500万年前のアフリカです。穀物栽培以前は狩猟採集の時代が長く、人類進化の過程の99%以上は栽培穀物を食べていません。つまり、私たちの身体の仕組みは狩猟採集時代の食生活に適するように進化したのです。

米や麦は人間の身体にとって異質な存在です。実際、人間の身体は高血糖への備えが十分ではありません。血糖値を上げるホルモンは成長ホルモン、グルカゴンなど多数ありますが、血糖値を下げるホルモンはインスリンだけです。急激な血糖値の上昇などという事態が想定されていないのです。
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秋雨
主食とされる白米やパンといった糖質を摂取しないのは不自然だという感覚が以前はありました。しかし、活動エネルギーは脂肪で摂れます。細胞内でのエネルギー代謝では糖質よりも脂肪の方がATPを多く産生できます。また、血糖値を上げず乳酸もたまりません。

糖質を減らす一方で良質の脂肪を積極的に摂るようにすればいいのです。バター、MCTオイルラードといった酸化することのない脂肪を摂ります。動物性脂肪が生活習慣病の原因だというのは誤解で、糖質の過剰摂取こそが肥満や糖尿病、動脈硬化の主因です。

MCTオイルは中鎖脂肪酸であるため消化吸収が速くすぐにエネルギーになります。糖質の代わりとしてうってつけです。料理に使うほか、MCTコーヒークリーマーでバターコーヒーを作ります。ミルククリーマーで攪拌すればまろやかで美味しいです。
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新涼
サプリメントの中で唯一副作用が出たのはナイアシンでした。ナイアシンフラッシュという副作用はよく知られています。末梢血管が拡張するため皮膚が紅潮したり痒みが出たりするのです。

しかし、これまでどのような薬を飲んでも副作用など経験したことがないため、500mgを最初から飲みました。しばらくすると皮膚が紅潮してきました。気にせず数時間後にもう500mg。夕方には身体中に紅潮と蕁麻疹が広がり、痒くてたまりません。

全身に浮腫が出て完全に元に戻るのに三日ほどかかりました。ナイアシンアミドという副作用が無い代わりに効果も控え目なものに切り替えました。一週間後に再びナイアシ500mgを試したら、手の指の間などに水疱ができ、痒くて閉口しました。当分ナイアシンアミドに頼ります。
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カンナ
常識外れに思えるような量のサプリメントを飲んで大丈夫なのかと最初は思いましたが、過剰摂取による害はないとのこと。

ビタミンAには上皮細胞がんを防ぐ効果があり、リスクが高い人は10万IU摂取してもいいようです。ほんのわずかでは効果が期待できません。何か副作用が出たら身体の様子を見ながら自分で調整していけばいい。

特に神経難病の治癒を期待するならばビタミンB1とナイアシンが大量に必要です。これらは水溶性なので摂取後2,3時間で体外に出てしまいます。そのため一日複数回摂取します。ビタミンCもそうです。ベンフォチアミンは長時間体内に留まるB1です。
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秋晴れ
ビタミン・ミネラルといった補酵素の確率的親和力は人によって大きな差があり、必要十分量は一概に決められません。10分の1しか確率的親和力がなく不調が出ている人は、10倍量を摂取すればいいのです。それによって足りない部分を埋めてやります。

私はいま『すべての不調は自分で治せる』で紹介されていたMSを寛解させた男性の例を参考にしながら、A50,000IU(朝)、B50 667mcg×3、ナイアシンアミド500mg×4、ベンフォチアミン300mg×3、C4,000mg ×3、E2,000IU(朝)、D10,000IU(朝)、Fe36mg×2(夜)Zn30mg、Se200mcg、ミヤリサン3×3 ω3 1200mgを摂取し、Mgは経皮吸収のためPURE MAGNESIUM OILを使っています。
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桜紅葉
では、なぜ同じような食事をしていても、がん、高血圧、糖尿病、神経難病、認知症などになる人とならない人がいるのでしょうか。それを『すべての不調は自分で治せる』では確率的親和力の違いだとしています。

この理論を提唱したのは三石巌です。私たちの身体はDNAに基づいて作られ再生されています。その時、代謝酵素が補酵素と完全に結合し代謝を100%実行できれば問題ありませんが、中には2分の1、5分の1、あるいは10分の1の確率でしか結合しない人もいます。

確率的親和力が低いほど代謝に問題を抱えやすく、そこに関係した病気を発症しやすいのです。高齢になるほど慢性疾患を発症しやすいのはこれらの負債が蓄積しているからです。若くして発症する人は、代謝をおこなう部分のDNAに大きな弱点を持って生まれてきたと考えられます。
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八月終わる
現代の食生活では大量の糖質を摂取します。白米、パン、パスタ、麺類、さらに清涼飲料水、スイーツなどがいつでも食べられる生活です。何十年もこうした生活を続け慢性的なビタミン・ミネラル不足になっています。

『すべての不調は自分で治せる』ではこうした状態を「質的栄養失調」と呼んでいます。それが多くの心身の不調の原因です。グルコースが水と二酸化炭素に分解されるまでに多くのビタミン・ミネラルを消費しますが、もしこれが十分にないとグルコースは乳酸になり、細胞に貯まります。

それによって細胞の酸化が進み、さらにミトコンドリアの働きが悪くなり身体の酸化が進むという悪循環に陥ります。この結果起きるのが、がんだと藤川Dr.は述べています。これは三石巌の分子栄養学の理論でも説明されています。
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