花盛り
増位山随願寺は虚無僧とつながりがあり、現在も虚無僧保存会があって、毎年二月の追儺会では尺八の献奏があります。境内で桜を眺めていると、尺八の音が聞こえてきました。ここならではの風情です。

随願寺は中世末期には多数の坊舎が立ち並ぶ大寺院でした。しかし、1573年(天正元)三木の別所長治に攻められ、全山焼失。僧兵たちは印南の佐土に逃れた後、市内の嵐山景福寺(現在の西材木町)に居を構え虚無僧になりました。豊臣秀吉の天下平定後の1586年(天正14)、随願寺は再興され虚無僧たちは境内に尺八の音を響かせたそうです。
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