優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:蝶々夫人

花散る
「グラバーカフェ」の向かいに蝶々夫人を演じる三浦環の銅像があります。三浦環(1884-1946)は日本で初めて国際的な名声を得たオペラ歌手です。1910年代から30年代に渡って欧米各地でオペラに出演しました。

中でもプッチーニの『蝶々夫人』を得意とし、「マダム・バタフライ」の愛称で呼ばれました。『蝶々夫人』は長崎を舞台に士族の娘・蝶々さんとアメリカ人海軍士官ピンカートンの悲恋を描いています。

第二次世界大戦後、旧グラバー邸で暮らした進駐軍の大佐夫人はここから見える風景に魅了され「マダム・バタフライ・ハウス」と呼んだそうです。
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春の日
サンクスツアー熊本公演の2日目のふたつの公演をご一緒させていただいたのは、真央のファンブログを書いておられる神戸の方でした。ファンの間では有名な方で、この会場でもあちこちで手を振られたり、声をかけられたりされていました。IMG_1327
持ってこられているバッグがまさに真央。会場を出たところで写真を撮らせていただきました。顔写真の方は一目瞭然です。もう一面はソチのフリー、ラフマニノフピアノ協奏曲第二番の衣装からとられたものです。IMG_1328
ラフマニノフやチェロ・スイートは以前から素晴らしいと思っていました。私が今回の公演であらためて印象に残ったのは「蝶々夫人」でした。これは競技とは全く違う衣装。真っ白な振袖で、赤い帯、まさに着物そのものです。

滑る激しい動きにつれて振袖や裾が彼女の身体にまとわりつきます。そのまとわりつき具合が「蝶々夫人」のドラマを表現します。ヒロインの苦悩や悲劇性が伝ってくるのです。


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