2023年08月22日 秋光や境内最古の鐘楼に ◆秋光 多宝塔の奥には重要文化財の鐘楼があります。寺伝によれば永正年間(1504〜20)に赤松義村によって再建されたとあり、これは昭和30年(1955)の解体修理で確認された組物などの痕跡からも明らかです。 和様を基調とした折衷様式で、鎌倉時代末期の特色を留め、優美な天井の反りが見事です。また、箱棟をのせた寄棟造りに袴腰は全国的にも珍しい形態です。優美さと力強さがマッチした素晴らしい建築だと思います。 タグ :#秋光#鐘楼#朝光寺#加東市
2019年04月05日 春雨の二月堂から大鐘へ ◆春雨 二月堂を出ると雨がやや強くなっていました。東大寺鐘楼の周辺で少し雨宿りしました。現在の鐘楼は、重源上人のあとを継いで東大寺の大勧進となった栄西禅師が、鎌倉時代(承元年間・1207〜10年)に再建。壇上積の基壇上に建つ四方吹き放しの建物です。大仏開眼と同年に鋳造された大鐘は、鐘声の振幅が非常に長く、「奈良太郎」と呼ばれ日本三名鐘のひとつです。鐘楼、梵鐘ともに国宝です。 タグ :#東大寺#二月堂#鐘楼