優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:首里城

南西風
守礼門 のすぐ隣に那覇市立城西小学校があります。建物は首里城の景観を配慮して琉球風の渋みのあるオレンジ色の屋根瓦です。シーサーもちゃんといました。地図を見ると、城北、城東、城南という小学校もあります。姫路市にも同名の小学校があるので、親近感が湧きました。
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城下町にはこうした名前の小学校が多いのでは、と検索してみました。姫路市、岐阜市、赤穂市、丸亀市、結城市、熊本市、東金市、大館市、那覇市、彦根市、会津若松市の11の市に城西小学校があります。姉妹校提携などいかがでしょうか?IMG_3349 (1)


ソフトクリーム
お昼時が近かったので、首里城公園レストセンター「首里城杜館」のカフェ龍樋で沖縄そばと龍樋ソフトをいただきました。簡易容器に入ったそばですが、美味しかったです。ソフトクリームも黒糖味でボリュームがあり、美味。IMG_3346 (1)
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東のアザナからゆるゆると坂道を通って守礼門に向かいました。二千円札にはこの門が描かれています。本土では目にしないこのお札ですが、沖縄ではまだかなり流通していると聞いており、実際に売店でも目にしました。IMG_3344
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守礼門までには瑞泉門、歓会門を通りました。ところがうっかりしていて、肝心の世界遺産に指定されている園比屋武御嶽石門(そのびゃんうたきいしもん)を素通りしてしまいました。石の門なので、沖縄戦でも残ったのでしょう。IMG_3342
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ハイビスカス
首里城正殿を出た後、御内原(おうちばら)に向かいました。ここは国王とその家族の生活空間で、国王とその家族以外の男子は禁制でした。王妃を頂点に女性がすべて取り仕切っていました。最も奥の東のアザナまで登ると、首里城の全景と東シナ海が見えます。IMG_3337
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夏盛ん
首里城正殿には随所に龍が使われています。正殿前にある左右一対の阿吽の龍は大龍柱と呼ばれ、垂直に伸びるのは龍の形態として琉球独特のものです。屋根の左右と中央にも龍の頭があしらわれています。IMG_3330
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屋根の装飾は唐破風妻飾(からはふつまかざり)と呼ばれます。日本の神社建築にもつながるものです。正殿を出るころには雨はすっかりあがり、青空が見えてきました。IMG_3332 (1)
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さみだれ
次に棟続きの南殿・番所へ行きました。南殿は日本風の儀式が行われていたところ、番所は登城してきた人々の取次ぎをおこなったところです。双方とも日本的な建築で塗装されていません。
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南殿の特別展示室では、「王家の秘宝」と題して琉球王国時代の美術工芸品が展示されていました。首里城正殿は「巨大な琉球漆器」と表現される赤い王宮です。美術工芸品にも弁柄、朱、臙脂といった赤が多く用いられています。IMG_3323
その後、王の玉座である御差床(うすさか)がある正殿に向かいました。二階建てで、一階にも二階にも御差床があります。これらの建築はすべて復元されたものですが、一階から世界遺産に指定されている17世紀以前の遺構を見ることができます。IMG_3324 (1)
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梅雨空
首里城の鎖之間では、琉球王国時代の伝統菓子とお茶を味わうことができます。お菓子は花ぼうる、くんぺん、ちんるいこう、ちんすこうです。お茶はさんぴん茶(ジャスミン茶)でした。隣に東京かこられたというご夫妻がいらっしゃって話が弾みました。IMG_3319
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庭園を眺めながら、琉球王国時代の雰囲気に思いを馳せます。説明役の女性が着用しているのは、当時ここに仕えていた少年たちの衣装を復元しているとのことです。IMG_3320
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ハイビスカス
首里城の御庭から書院・鎖之間(さすのま)へまず進みました。書院は国王の執務の間で、中国皇帝の使者や薩摩藩の役人を接待したところでもあります。鎖之間は王子らの控所であり、諸役を招いて懇談する施設でもありました。IMG_3317
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その前にある庭園は国の名勝に指定されており、書院・鎖之間と一体となって独特の空間を作り上げています。ソテツにハイビスカスというのが、沖縄らしい風情です。IMG_3314 (1)
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