優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:鹿肉

春野菜
「無鹿リゾート」のオーナーシェフは野菜ソムリエでもあります。前菜には6種の野菜が3種の鹿肉と組み合わされ、可愛らしい器に入って出てきました。鹿肉は柔らかくて全く臭みは無く、野菜は野菜本来の味がします。
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山椒味噌
ランチの無鹿コースでは五つのメインメニューから選ぶことができました。鹿肉専門店ですが、意外にもあまごの塩焼きや熊のラグーといった鹿以外のものもありました。

鹿肉を食べに来たので、鹿ロース蒸し焼きワインソース、鹿もも肉山椒みそ焼き、鹿もも肉(芯玉)ステーキの三種類からそれぞれ選びました。熊のラグーも食べてみたい気はしましたが。
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無鹿リゾート」は丹波の古民家をレストランに転用しています。田の字型の間取りに太い梁が通ったどっしりとした作りです。板張りに改装され、テーブルに一脚ずつ趣の異なる椅子が備えつけられています。

古民家の建築や時代を経た家具に興味がある方にはいっそう魅力の増す空間だと思います。兵庫県でも阪神地域にはジビエ料理を食べられる店がいくつかあります。しかし、こうした地域の歴史を感じる古民家でいただくのは、一味違う良さを感じられるでしょう。
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春雨
昨今、農山村部では鹿や猪による獣害が深刻です。有害鳥獣として駆除されてもそれらの肉は埋められてしまうのがほとんどでした。鹿も猪も適切な解体処理をすれば美味しく食べられます。

農林水産省もこれらの獣肉を活かす取り組みを行っており、ジビエという言葉がメディアでもよく取り上げられるようになっています。猪や鹿の肉が市場に広く出回るようになれば、命は循環していくことになります。

猪肉は冬季に牡丹鍋を食べに丹波へ来たことがあります。大変美味しく身体が温まります。猪肉はすでに関西では一定の知名度があり、そこに鹿肉が加われば、観光資源としても有力なものになるでしょう。
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春雨
土曜日の午後から日曜日の午前中まで雨が降り続きました。ハイキングに行く予定にしていましたが、予定を変更して丹波へ鹿料理を食べに行ってきました。

無鹿リゾート」は日本初の鹿肉専門料理店として2010年にオープン。2018年から丹波市春日町に移転し、一日一組限定の宿泊施設も併設して営業しています。

鹿肉はジビエとしてフランス料理などでは高級食材として知られています。日本でも大昔は食べられていましたが、仏教の影響で肉食が禁じられ、明治以降に牛・豚・鶏などが食べられるようになった後も忘れられた食材になっていました。
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